第14話 安芸・備後奪還作戦 終了
続いて攻城戦。
戦いの最中に…
毛利秀元
「詳細はのちほど報告せよ」
本丸を残すのみとなったところで…
第一回交渉は失敗。
さらに攻撃を続行し、福島家の命脈が風前の灯となったところで…
この男、えらく頑強だ。
毛利秀元
「『誰の下にもつかぬ』と言いながら、家康への恭順を余儀なくされておられるではないか」
福島正則
「それは…石田三成との確執以来のいきさつが…」
毛利秀元
「これまでは『寄らば徳川の陰』も戦国遊泳術としてはやむを得ぬスタンスかもしれぬが、今後はそのしがらみが命取りになるやもしれませぬぞ」
福島正則
「それはどういうことか?」
毛利秀元
「家康が豊臣恩顧の大名をそのまま野放しにしておくとお思いか」
福島正則
「…」
毛利秀元
「何のかんのと難癖をつけて潰しにかかるに決まっておろう。実際、史実どおりに事が進めば、いずれ福島家は改易される運命にあるのですぞ」
福島正則
「何ですと! それはまことか?」
毛利秀元
「詳しく説明すると長くなるが、貴殿が行う広島城の無断修築が武家諸法度違反に問われるはずなのでござる」
福島正則
「その…ぶけ…何とかというのは何か?」
毛利秀元
「そこから説明せねばならぬか…。武家諸法度というのは、慶長20年に江戸幕府の二代将軍・秀忠が発布する法令で、武家に対する命令・禁止の規範が記されておりまする。その中に、城を修築する場合は事前の申請と幕府の許可を必要とする旨の記述があるのでござる」
福島正則
「そういう決まり事が設けられるのであれば、それがしは無断で城を改修したりはせん」
毛利秀元
「改修といっても、城の雨漏り箇所をほんの少し修繕した程度。その結果が改易とは、いくらなんでも仕打ちが過ぎるとは思いなさらぬか」
福島正則
「…」
毛利秀元
「それがしはこれにて陣に戻りまする。今後のこと、よくよく考えなされ」
すると翌4月3日…
あっさりと翻意。でも、それが正解だ。
1601(慶長6)年4月3日、広島城攻略。これにより安芸・備後奪還作戦は終了。約半年間の速攻であった。
さっそく居城を広島に移す。
1599年5月の山口移封以来、約2年ぶりの帰還である。
思い出した。広島城攻略戦の最中に飛び込んできた「加藤(清正)家滅亡」 の知らせ。どういうことか確認してみると…
加藤家の本拠・熊本城が島津に奪われていた。さらに、こんなことにもなっているので…
哀れ相良家の命運も風前の灯火。
次なる戦いの前に、外聞の里でしばし忍術修業に励む。
4月30日、岡山城にて。
で、小早川秀秋に服従を要求したところ…
毛利秀元
「何が誇りじゃ、小早川の家名に泥を塗りおって。当家の軍門に降るまで、しつこく服従要求してやる。それが嫌ならさっさと兵を挙げてみろ」
5月7日。
やはり…ね。
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