第26回 吾作処断

2月11日。

四国最強と言われた長宗我部家とはいえ、いとも容易く最大勢力であった十河家を滅亡に追い込めたのは、三好家の跡継ぎを巡る家中の混乱が完全に終結せず、領内で統一した行動が出来なかったのが原因とされる。

十河家当主・十河存保は、親交のあった羽柴秀吉を頼り、本土へと逃げ落ちるのであった。

北条氏康のことです。

忍者「家督は嫡子・氏政殿が継ぎ、遺言に従い武田家との盟を結ばれるよし」

6月7日。

7月5日。

8月13日、岐阜にて。

人物情報【可児才蔵（かにさいぞう）????～1613】
美濃の出身。宝蔵院胤栄に槍術を学んだ武勇の士。初め斎藤家に仕え、柴田、明智、織田、羽柴と渡り歩いた。関ヶ原合戦で、討ち取った首級すべてに笹を差して目印としたため「笹の才蔵」の異名を取った。

その翌日、安土城に立ち寄ったところ、織田信長は体調不良で床に伏せていました。そこで…

肝心な場面で、今までひた隠しにしていた盗癖が出てしまいました。これもイベントを導入しています。

椿桜花

「さて…長居は無用、退散するとしましょう」

8月18日、安芸国・吉田郡山城に飛びます。

小早川隆景を弟子にして、その流れで一気に御用商人に。

8月22日、再度呂宋に渡ります。

1ヶ月の船旅ののち、呂宋到着。

購入しました。

帰国から3日後の11月5日、さっそく現れたのは…

もうこの顔、見たくない…

椿桜花

「はい、どうぞ。さっさとお持ち帰りくださいな」

吾作

「これがビードロですね。いやぁ、この輝き！ こんな綺麗な物、初めて見ました」

椿桜花

「…」

やはり、どうも裏がありそうです。ひとつ、尾行しましょう。

吾作

「お待たせしました。これが、琴枝さんが欲しがっていたビードロですよ」

琴枝

「わぁ…きれい。ありがとう、吾作さん！ わたし、とっても嬉しいわ」

吾作

「喜んでもらえて良かったです」

琴枝

「吾作さん、素敵…わたしが欲しいって言ったもの、何でもくれるんですもの。一度でいいから伊勢海老が食べたいって言ったら、本当に伊勢海老を取ってきてくれるし…そう言えば、お鮨もおいしかったな。それに、あの備前焼の瀬戸物！ あれも嬉しかったな。今でも大事に使っているわ。あんな貴重な物を手に入れるの、大変だったでしょ？」

吾作

「いえいえ、琴枝さんのためなら、それがしはどんなことでも致します！ ですから、琴枝さん…この前の約束を。ビードロをくれるなら、その…それがしと一緒になってもいいと…」

琴枝

「あ、はい…こんなにわたしのことを思ってくれる吾作さんとなら…喜んで」

吾作

「！！ そうですか、琴枝さん！ それがしと祝言をあげてくれるのですね！！」

椿桜花、ぶちきれました。

椿桜花

「今まで口から出まかせの嘘八百を並べて、よくもわたしをいいように使ってくれましたわね」

吾作

「すみません！ 桜花さま！！」

椿桜花

「もはや『すみません』では、わたしの気が済みません。バレたからには、覚悟はできているんでしょうね」

椿桜花

「見苦しいわ！ 男なら最期くらい潔く散りなさい！ ええぃっ！！」

…となればすっきりするんですけど。寛大な椿桜花さん、許してしまいます。